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医師に聞く!薄毛を招くNG生活習慣

AGA(男性型脱毛症)専門外来を中心に、20年間で220万人もの治療実績を持つⅮクリニックの「Dクリニック東京」小林一広院長に薄毛や抜け毛、育毛に関する正しい考え方を聞くインタビューの下編。今回は薄毛、育毛に影響する生活習慣についてうかがいました。

――ズバリ、頭髪に悪影響を与える生活習慣は何でしょう

お陰様で私達は20年間で多くの症例実績を有することができ、その中には一卵性双生児など様々な患者さまがいらっしゃいます。その症例を高血圧、糖尿病などの基礎疾患の有無や、睡眠時間や喫煙、飲酒など生活習慣の違い等で統計解析した結果、BMI、いわゆる肥満が薄毛に関係することがわかってきました。とはいえ太っている人の頭髪はみんな薄くなる、ということではありませんが、まずは太らない、正しい食生活や適度な運動を心がけるということは大事ですね。

またAGAとの因果関係があるものは加齢及び家族歴、つまり遺伝であることでは明らかです。もちろん、これらが及ぼす影響も大きいのですが、紫外線などは髪が生える畑である頭皮に悪影響を与えるということでは薄毛の原因となります。

つまり唯一これだけを気を付ければ良い、というものはないのです。

――紫外線と頭皮の関係についてもう少し教えて下さい

加齢につれてシミやシワが増えるのは、紫外線を長年浴びていたことで皮膚の老化が進行するからです。有害な紫外線をできるだけ皮膚の中に入れさせない事が大事です。女性は習慣的に日々のお化粧等で日焼け止めを塗っていますが、男性は普段そういうのは使わないですよね。年を取ってシミだらけになる人は、おばあちゃんより、おじいちゃんの方が圧倒的に多いのもそのためです。頭皮も皮膚ですから、長時間紫外線が当たっていいことは一つもありません。1日や2日、紫外線を浴びたくらいで影響が出ることはないですが、浴び続けることによって、将来的には頭皮トラブルを起こすことになります。

――頭皮トラブルを防ぐにはどうしたらいいですか

男性が日傘をさすのも悪くないと思いますが、せめて帽子くらいは被りましょう。帽子を被ると蒸れたり締め付けられたりするからAGAが進行する、という人が必ずいらっしゃいますが、それが本当だとするとプロ野球選手の頭はみんなサザエさんに出てくる波平さんみたいになっているはずですよね(笑)。

つまり紫外線を直接受ける事のデメリットは、帽子をかぶることによる頭皮の蒸れや締め付けの不快感とは、比べものにならないほど大きいのです。

――頭皮をいい環境に保つにはどうしたらいいでしょうか

よく言われる、頭皮が硬いから血の巡りが悪くなりAGAが進行するという説に医学的なエビデンスはありません。本当に血が通っていなかったら、皮膚はとっくに死んでいますよ。ただ、頭皮は「髪を育てる母なる大地」ですから、いい状態にしていないと、しっかりとした髪は生えてきません。シャンプーで頭皮環境を整えることが、発毛を促す準備段階として大事になってきます。皆さん、ボディソープは肌質に合わせて選んでいますよね。なぜシャンプーは肌質ではなく、髪質に合わせて選ぶのでしょう。同じ皮膚を洗うものなのですから、是非とも頭皮に合わせて選んで欲しいですね。また髪が濡れたままで寝ると、寝具等に雑菌が増えるので頭皮トラブルを起こす危険性が高まります。

――最後に、髪の健康にとって大事なことは

まずは、心身共に健康であることが第一なのですと口にしています。患者さんには「寝たきりのフサフサと、ピンピンのツルツルならどちらがいいでしょうか?」と尋ねます。皆さん「フサフサでピンピンにしてくれ!」と返されるのですが、であればまずは心身共に健康で、その上で髪もあればよりハッピーになれるである、と考えて欲しいのです。血液検査の結果で重篤な肝機能障害が存在して、「髪のことなど気にしている場合じゃないでしょう」という状態の患者さんもたまにいらっしゃいます。心身共に健康であるために、何が必要か、何をするべきかを考える。その先には必ず、髪の健康も絶対にあります。髪の健康は、色々な事を複合的にからめて考えないといけません。ここさえ押さえておけば何とか明日のテストに通る、という一夜漬け的なものはないのです。マスメディアには、日々の予習復習をきちんと続けることが最終的に第一志望合格につながる、ということをキチンと啓蒙してほしいですね。

前編「国内だけでも1260万人が悩んでいる!?真実を知れば「AGA」は怖くない

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